“捨てられない病” 闘病記

「捨てられない」ことは“病だ”。そう考えたら“治療”もできる気がした。

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これもまた職場の昼食中に挙がった話なのだが、 
テレビでやってた「セレブの自宅自撮り特集」を眺めながら、
先輩社員が「どうやったらあんな風に生活感が無くなるんだろう」とぽつり。

すると、ママさん社員が一言。
「簡単よ。肌に触れるモノは見えないように隠すか、
 見せる収納でレイアウトしてあげればいいの」と。

一瞬理解できなかったが、要するに
化粧品⇒肌に触れるもの
洋服⇒肌に触れるもの
タオル⇒肌に触れるもの
と考えて、収納していく。

もっと突き詰めていくと、
ティッシュさえも⇒肌に触れるもの
と、どんどん細かくなっていく。

「そんなこと言ってたら家じゅうのほとんど全て肌に触れるんじゃ…」と
思っていたら、
なにか言いたげな私を早くも察したサザンは
「私ちゃんの家で、私が気に入ってるアイテムはゴミ箱とティッシュ箱」と笑った。

ちなみに、ゴミ箱はこちら。

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ねこが中身を漁らないように蓋が付いたもの、かつ、開け閉めに苦労しないモノ、
さらにそれでいてオシャレなもの、と思って半年前に随分と探した。
職人さんが手作りしているもので、
デザイン的にも気に入っていて、幸い床の色ともマッチしていい感じになった。

たしかに、上が空いたゴミ箱よりも
生活感は無いかもしれない。

それからティッシュ箱。

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写真の色が飛んでしまっているが、ねこが私の家に来た約1年前に、
「これ、似てる」と友人がプレゼントしてくれたものだ。

内側は、鏡が付いてこんな風になっている。

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たしかに、ティッシュも肌に触れるモノ、だ。
おまけに入れ物もオシャレだから、部屋のどこにあっても主張しすぎない。
これも、部屋が片付いてくると “見せる収納”の一部として羅列できそうだ。

上が空いたティッシュ箱というのは、生活感かもしれないな、と思うと
今のこのティッシュ箱がぼろぼろになったあとの買い替えが大変そうな気がした。

考えてみれば、サザンのアドバイスをもとに買い直した
化粧箱も、肌に触れるモノだ。
「化粧品が隠れる高さで」と言ってくれたアドバイスに今更ながら感謝したい。
サザンは、「言いたかったことをママさん社員がスパッとまとめてくれてすっきりした」と笑った。

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一番最初にリビングを断捨離したときに、きちんと仕分けた化粧品たち。

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いやはや懐かしい写真だ、と懐かしんでいる暇はない。
サザンの言う通り「住所がそこじゃないモノを絶対に混ぜない」というルールは
今でも守っているのだが、やはり本質的にため込む性質から抜け出せないのか、
気付けばこうなっていた。

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ただ、サザンは
「でも部屋中に化粧品が散乱していたのに、今はここにしかないからね」
進歩したよね、と褒めてくれる。

職場で実は「後輩指導ができない」と指導を受けたサザンなのだが
叱ることはできなくとも褒めて伸ばすことに関して 彼女はプロだと思っている私。

ということで、2人で洒落た北欧雑貨店で買って来た“容器”がコチラ。

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どう撮ろうとしても ねこ様が独占欲を発揮してしまった、申し訳ない。

実は店頭で選ぶ際に、私は「底が浅くて横が広いものがいい」と主張したのに対し、
サザンは「一番高さのある化粧水が、隠れる高さ」を譲らなかった。

比べてみると、
高さが伸びたところで、今までより 小さくなったように見える入れ物。
(ネコで比較が分かりづらいが 写真がコレしか…)

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が、「入る量に減らしてみようか」と、言われる前に気づいた自分に驚く。

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入った。
2つほど捨てたが、いずれもサッパリ系のジェルだったので
夏以降もう使っておらず、
冬がチラ見えしてきたこの時期を思うと年度内はもう使わない、
つまり期限が切れるだろうと思って破棄した。

そして気づいたことは、「化粧水の高さが隠れる入れ物」になったことで
部屋のド真ん中にあっても、床に馴染んで
これまでよりも主張しない。(色もあえて床の色に合わせている)

使う度に部屋の隅に追いやらなくても、
手に取りやすい場所にあっていいのだ。
(部屋の隅にあったらあったで、さらにオシャレに見えるんだろう)

入れてみて初めて“見せる”の意味を理解する。

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― 隠す、だけが収納ではない。

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